2011年アマゾン現地視察報告会の報告・お礼
9月10日に広島市西区民文化センターで行いました2011年アマゾン現地視察報告会にご参加くださいました皆様ありがとうございました。60名の参加者をいただき、うち20名の皆様が初めての参加者でした。
まず南研子さんより現地の状況をパワーポイントを見ながらの説明でした。開発の状況は変わらず、ブラジル国立宇宙研究所のデーターによりますと、2008年のアマゾン地域全体の森林消失面積は12,911?これは新潟県とほぼ同じ広さ、東京都が6個入る広さです。その中でも、当団体が支援する地域であるマトグロッソ州とパラ州の占める面積は8,864?と群を抜いています。日本では想像しがたい森林消失が今もアマゾンでは続いています。
ベロモンチ水力発電所建設計画も、残念ながら着工の準備は進んでいるようです。アマゾンの長老・ラオーニも92歳という高齢ですが、精力的に反対運動を続けています。ダムが完成すれば、400?の森が水没します。これは横浜市に匹敵する広さです。水域も変わり干上がる川もたくさん出ます。
サンパウロでの反対集会にジャングルから先住民代表として来ていたラオーニと再会した研子さんから、ラオーニの言葉をききました。
「日本のことは知っている、日本は今大変な状態だと思う。しかしこれは大地と水の精霊が人間の奢りを怒り警告したことだ。人間は自然の声を常に聞かなければならない」と話したそうです。2007年に来広した時より髪に白いものが増えた気がしたラオーニの写真に、また彼の背負うものの大きさを思いました。
次に事務局長白石絢子さんより、インディオによる養蜂事業が軌道に乗り始めていることや広島からの女性自立支援を喜んでいることなど嬉しい報告もありました。
報告会後喫茶店での交流会でアマゾンから持参した蜂蜜をみんなで試食させてもらいました。今まで食べたことのないアマゾンの香りのする本当においしい蜂蜜でした。
報告会前日は、大学環境ネットワークUEネットの大学生のみなさんと三滝少年自然の家で合宿セミナーを実施しました。身近な自然の中での火興しやうどん打ち、ボディーペインテイングなどプチアマゾン体験?!とディスカッションも意議深く、楽しいものでした。
実施にあたり広島NPOセンターの松尾健司さん、未来の子共同代表大西康史さんに大変なご協力をいただきました。ありがとうございました。
以上ご報告させていただきます。
2011年9月20日 代表 松岡敏子
?9月9?10日、広島市三滝少年自然の家で?