活動紹介

RFJはシングー川流域で長年に渡って支援活動を行なってきました。
そこは、広いアマゾンの中でも先住民族の伝統文化がいまも色濃く残る地域であり、また地球上の遺伝子資源の宝庫とも呼ばれる貴重な場所です。近年、開発によって破壊が進行する貴重な森と文化を、森に生きる先住民族が自身の力で守っていくーーそんな彼ら自身の取り組みをRFJは支援します。彼らが直面する課題や問題を深く理解し、彼らが真に必要とすることを共に考えるために、毎年現地を訪れて生活を共にしながら、様々な支援事業を展開しています。

支援対象地域

広大なシングー川流域

アマゾン川の主要な支流のひとつであるシングー川は、ブラジル中西部のマットグロッソ州から北部のパラ州へと北上して流れ、最後はアマゾン川の下流部に合流します。全長1979キロ、流域面積は日本の国土面積の1.4倍という大河です。また、シングー川の上流域から中流域にかけては、大小10ヶ所の先住民族保護区がひとかたまりにまとまった広大なエリアが広がっており、それらの総面積は北海道のほぼふたつ分、約14万平方キロにもおよびます。RFJは長年、このシングー川流域一帯で支援活動を行なってきました。

現在進行中の事業は、大小10ヶ所の保護区のうち最も南に位置するシングー先住民族公園(面積2万6420平方キロ)と、そのすぐ北側のカポト/ジャリーナ先住民族保護区(面積6350平方キロ)において実施しています。

シングー川流域の先住民族と貴重な自然

シングー川流域には、数多くの民族が暮らしています。
アウェチ、イキペンギ、カマユラ、カラパロ、カヤビ、カヤポ、キセジェ、クイクル、タパユナ、トゥルマイ、ナフクワ、ナルヴォトゥ、マチプ、メイナク、ヤワラピチ、ユジャ、ワウラの17民族です。なお、カヤポ民族には、ゴロチレ、シクリン、メベンゴクレなどのサブグループに分かれて、それぞれコミュニティを形成しています。
先住民族はブラジル社会との接触の過程でキリスト教が持ち込まれ、改宗が進められたことから、多くの民族が固有の伝統文化を失ってしまいました。
しかしシングー川流域では、外部との初接触が約60年前とまだ日が浅いこと、 また、政府の任を受けてこの地域を探索し、先住民族との接触をはかったセルタニスタ(異民族との接触官)のヴィラス・ボアス家3兄弟がキリスト教を持ち込まないという信念を持っていたことから、現在に至るまで伝統文化が色濃く継承されています。
シングー川の源流部はサバンナ(熱帯草原)から熱帯林へと移り変わる地域に位置し、この気候条件は多様な生態系を生み出しました。
さらに、氷河期にも緑が残ったこの地域は生物種の避難場所となったことから、地球上の生物遺伝子資源の約半分が生息するという、地球上でもたぐいまれな貴重な自然を誇っています。

シングー川流域の周辺で進む大規模開発

近年、開発の進行によって、このシングー川流域でも森林破壊が急激に進んでいます。開発の主な目的は、肉牛生産のための牧場経営と輸出用大豆の栽培です。これら牧場・農場の面積は一軒あたり数千から数万ヘクタールにもおよび、はるか地平線まで木一本もない農地が広がるという大規模なものです。この地域でかろうじて残された森は、憲法によって先住民族の居住の権利が保障された先住民族保護区だけーー。その姿はまるで砂漠の中に浮かぶ緑の孤島のようです。また、周囲を開発地に取り囲まれたことで森林の乾燥化が進み、乾季には森林火災が多発するようになっています。かろうじて残された森の破壊が強く懸念されます。

アマゾンでの支援活動
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