「カヤポ展」(サンパウロ)
「カヤポ展サンパウロにて開催」
15年前の1989年に、アマゾンの森を守るキャンペーンツアーで先住民リーダー、カヤポ族ラオーニが来日し、それを機会に当団体が発足しました。その時からいつかカヤポ族の文化を世界に紹介したいと考えていました。
何故かといいますと、カヤポ族の文化が外部の人に理解される事で、彼らがいかに自然との共生を、みごとに測ってきたかが分かり、私たち文明人がその世界から沢山の知恵を学ぶことも出来ます。
カヤポ族にとっても、インディオは野蛮で稚拙だと誤解している人たちに”そうじゃないんだ。認識を変えてほしい”と言えます。支援活動はあくまで、支援される側がいずれ、自助努力によって自立する事が目的で、そのプロセスをお手伝いすることだと思っています。近い将来にはNGOなどが無くなり、それぞれの異文化が独自に生存することが可能になり、互いに尊重し、認め助け合う社会の確立が理想だと考えます。
サンパウロの日系企業数社がスポンサーになって下さり、サンパウロにおいて”カヤポ展”を開催するはこびになったことは、長年の夢がかないとても嬉しいです。
7月24日にオープニングパーティーがあり、1200人もの方が参加してくださり、盛況のうちに始まったことは喜びでした。そして9月17日まで開催されます。
ただ、この展覧会時に作成した本を日本語版で発売する予定でいましたが、外国で製作した本に対しての権利問題が浮上し、断念せざるを得ない状況になりました。しかし、あきえらめたわけではありません。必ず、日本でこのカヤポの文化を紹介する本は出版しますので、今しばらく待っていてください。
このカヤポ族の文化を記録するにあたり、会員の皆様、ご協力者の皆様にたくさんのご支援をいただきました。改めて、心からお礼申し上げます。
ありがとうございました。
南研子